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職人 File Vol.3 プレス屋

東京都台東区にて金属パーツ・チェーンの製造販売を行っておりますリンクスジャパンです。
特注品に関してもお気軽にご相談ください。

本日も雑誌にて連載しておりました「職人LIFE」からご紹介いたします。
今回は「プレス屋」に関する記事です。

本体の手配は出来た。
同時進行で原型の裏に合わせてコノジを手配しなければならない。
コノジの内径を計る。
この位置に15mmの高さ3mmのコノジを立てる。

高さ3mm…
定番で在庫があるのは2mm線×15mm幅×高さ6mmからである。

すぐにプレス屋に電話する。
「1.8mm×15mm×3mmのコノジある?」
一応聞いてみた。

「あるわけねえべ…そっちにあんの切ればいいだろ?」
と返された。

ここ鈴木金属とは家族ぐるみの付き合いである。
「1.8mm線なんて無いから作って!!」と言う。
「何個!?」「20個!」「20個〜〜?!やだ…」

「20個!!宜しく!!」と言って電話を切る。

通常プレス屋はこんな数量では作ってもらえないのである。

なぜなら、機械に型を取り付けて微調整をするだけで数十分から数時間かかるのである。
型をこれだけの時間費やして、数十秒から数分で終わってしまう仕事などするわけがない。

しかしそんな無理を聞いてくれる強い味方なのが鈴木金属である。
背中にスピードは最大の武器と書いてあるが、スピードだけではない。
技術や創意工夫をしてくれる。尚且つ若い世代の社長である。

さて、頼んだ商品は…

なんと次の日にブツクサ言いながら持ってきた。(笑)

ありがとうと言ってお茶を出す。これでOK!!
さあ、ローヅケ屋さんに出発だ。

職人 File Vol.2 ラバーキャスト

台東区のリンクスジャパンです。
当社では金属パーツのOEM等を承っております。
金属チャーム・金属商品をお探しの方はぜひお問い合わせください。

本日も、雑誌にて連載しておりました「職人FILE」からご紹介いたします。
今回は「ラバーキャスト」に関する記事です。

奥村ラバーキャスト

さあこの原型をキャスト屋さんに持って行かなければ…

私がまだ金属屋駆け出しの頃の話。
お客さんに無理を言われ3日間で商品を上げなければならなくなり、初めてこのキャスト屋さんを訪れた日のことである。

いつも生産していたキャスト屋は栃木県だったため、急ぎの仕事は間に合わない。
親父に電話をして工場を紹介してもらったのが、今向かっている奥村ラバーキャストである。

彼との最初の出会いを紹介しよう。
『こんにちは。昔、私の父がお世話になっておりました遠藤と申します。父からお電話ありましたでしょうか?』
しばらくの沈黙があり、下から上目使いに
『ああ…で? 品物は?』
まるで睨まれているかのよう…
親父が何か恨まれるようなことをしたのだろうか? 怖い顔である。

『これなんですけど…』
原型を手に取り眺めまわす。
『いつまで?』
『明後日までに無いと間に合わないんですけど…』
『………』

長い沈黙のあと、一言。
『無理…』
『そこを何とかお願いできませんか?』

 


『型取りするのに、ゴムを焼いて流れ道を作って30回流して、
また型に入れてゴム焼いて量産型を作る…。 解かってて言ってるの?』

『 はい…』
『……』

 

5分後
『そんなところに立たれてても困るんだよ!出来たら連絡するから帰ってくれ!』
『はい!宜しくお願い致します!』
と言って工場を出た。

怖い…
なんておっかない職人さんだ…
そのあとすぐに親父に電話すると大きな声で笑われた。

2日後、電話がかかってきた。
『上がったよ…』

 


きちんと上げてくれた。
すぐに取りに行きお礼を言って工場を出るが、一言も口を聞いてくれなかった。
これが最初の出会いと最初の仕事である。

 

 

何度か仕事を重ね、一言二言言葉を交わしてやっと普通に会話してもらえるまで1年。
数多くあるラバーキャスト工場の中、何故に今でもお付き合いしているのか?
人柄はもちろん、腕である。
ラバーキャスト商品を作らせたらピカイチ。
口ではうまく説明できないのが残念だが、素晴らしい技術の持ち主なのである。


職人FILE vol.1 彫金師

東京都台東区にて金属パーツやチェーンの製造・販売を行っておりますリンクスジャパン株式会社です。
金属パーツの特注品に関しまして、お気軽にご相談ください。

以前雑誌にて連載しておりました「職人FILE」を定期的にご紹介してまいります。
今回は「彫金師」についての記事です。

彫金師 児島伸弥

携帯に電話がかかって来た。
『ちょっと作ってもらいたいんだけど…』
今まででちょっとで作れたものなどほとんどない。
とりあえず仕様書がメールで送られてきた。

やっぱりちょっとではない…
いつまで? 何個? 素材は? 凹凸は?
表面は面一(高さが均一)彫り込みだけで表現して欲しいとのこと。 厚さは5〜6mm。
素材はおまかせ…数量はそんなに出ないと言う。

通常はここまで凝ったデザインだと原型をWAXで作り、SILVER925で流して原型を作るものだ。

まず平面でどこまで指示通りに出来るか弊社のEGX-350 彫刻機で掘ってみる。

平面だと表現しづらいのが一目瞭然だ。
すぐにお客に電話し、平面だと図面の刻みまでを表現出来ないことを告げ、凹凸を付けた方が良いと勧めてみた。
即、おまかせするとの返信があった。

う〜〜〜ん…。

しばらく悩んだのち、とりあえず彫金師のもとへ車を走らせた。
もうかれこれ13年程の付き合いになる。
糸ノコ1本とヤスリでほとんどの形を作ってしまう。

児島さ〜ん!! これなんだけど、どう?
「すごいねこれ…誰が作るの?」
などと冗談を飛ばしてくる。
こんなの児島さんしかできないでしょ!と持ち上げてみる。

高いよ!!と返された。
そして現物をどの金属素材で作るかを決める。

BALLETの文字の中が抜けているので、真鍮のロストWAXで作るか、ラバーキャストの合金(錫)で作るかに絞られる。
ラバーキャスト原型で作ることに決めた。
原型から約3%縮むので原型は少し大きめに作るのが基本だからだ。

凹凸の細かい説明を要点だけ打ち合わせをして、あとは逃げるように工房を出る。
長く喋るのはタブーである。なぜなら職人の手を止めてしまうからだ。
帰り際にいろいろ細かいことを聞かれたが、要点だけを言えばあとはまかせた方が無難。

急ぎで宜しく!!と言ってこの日も逃げた。

途中何度か電話でやり取りをし、2日後に原型が出来上がった。
彫刻機などの機械では絶対にできない味が出た。
ヨーロッパのアンティーク調なイメージが漂う原型が見事に出来ていた。

すげぇ〜! この細かい網目どうやって付けたの?? と聞くと…
気合いだね。
と答えてきた。

凹凸もパーツを全て別々に作り銀ローで溶接するといった凝りようである。
これすごいね〜!と言うと…
気合いだね。
と言う…

そっか…これからは全て気合いで宜しく!!と言って逃げてきた。

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